本格的に家探し 〜2006年
前回の続きです。
2006年頃、玉川学園を中心に家を探しました。条件は
- 中古、新築 問わず
- 価格は4000万が上限
- 駅まで徒歩物件
- 広さ85平米以上
- 地域は、町田近辺
- 購入は急いでない
住友不動産のSさん
以上の条件で探す事になり、義両親から住友不動産販売のSさんを紹介されました。
私よりも10歳程年上の、腰が低く、いつも額の汗を拭ってる方でした。
Sさんは、なかなかに人の良い方で、私の条件を聞いて、大喜びで物件を探して、事あるごとに、
資料を、郵送してくれたり、電話してくれました。週末には現地に連れて行って、オープンハウスや
建築現場を見させてくれました。思えば大変お世話になりました。
Sさんは不動産業界への中途転職者で、不動産屋っぽい押しはなく、非常に良い方でした。私も急いでないこともあり、購入するという意思は見せませんでした。
なかなかピンと来るものがない
と言うのも、町田を含めた、玉川学園近辺の物件は、徒歩圏内で私の希望価格に収まる物件が中々無かったからです。
4000万で収めようとすると、徒歩15分、18分の中古が多く、これは坂の多い地域で、かつ
バスも通っていないことを意味します。
駅まで徒歩10分位内の物件だと、新築が少なく、またあったとしても玉川学園前地区地域協定により、土地面積が広く、5000万ほどになってしまいます。
駅5分で4000万の中古戸建も1件あることはありましたが、築30年と心が躍りませんでした。
結局、散々物件を見ての結果、私の条件だと、山をだいぶ登るか、降りるかした場所が玉川学園の相場と知りました。
Sさんからの電話
Sさんがいくら人が良いと言ってもサラリーマン、毎週案内する見込み客の私が中々決断しないので、おそらく上司からも厳しく言われだしたのでしょう。相変わらず額の汗を拭いつつ
「こんなに、決まらないお客様は初めてですー」
のセリフが頻繁に出てきました。おそらく私が本当ーに急いでいないんだと気がついて焦りだしたのだと思います。
そんな中、Sさんから
「良い物件が見つかりましたー」
と電話での報告がありました。
野村ホーム、中古戸建
電話口のSさん曰く
- 築10年
- 野村ホームの注文住宅
- 4LDK
- 3680万円
- 玉川学園徒歩10分(ただし山の頂上)
- 極め付けは、義理両親の住んでいる場所から徒歩5分という場所です。
当時から、義理両親の家で、生まれたばかりの、長男の面倒を見て頂いていた私や、特に女房には高得点の条件でした。
Sさんもその辺の勘所を押さえてきて、
私よりも先に、女房と義理両親に物件を案内しました。
周りから固めにきたのですね。Sさんも必死です。
女房の感想は「よかったよー」と好反応
私はそこから遅れること1週間、家族(義理両親、女房)と見学に行きました。今思えば
「後は旦那さんが首を縦に振るだけですよー」
という状況でした。
崖地、擁壁、日当たり
その家は、ぱっと見で1階しかありませんでした。
「ん? 平家?」
と思いましたが、そうではなく、1階から下に建物が伸びています。
一階に見えたのは実は2階建の2階部分で、2階に玄関があり、橋を通じて道路と繋がっていました。
急な崖地を削り出して造地したため、構造上入り口を2階に持ってこざる得ないという家でした。
日当たり、展望
中に入ると、2階はすぐにLDK、リビングの北側窓から、遠くの多摩丘陵まで見渡せる中々の絶景です。
家も流石に注文住宅であるので重厚な内装です。
日当たりも十分…なのですが、LDKは玄関側が南になっており、日は差し込んできますが、
1階は、寝室が3部屋、北向きに並んでますが、崖を背にしており南から日が差し込みません。北向き窓のわずかな反射光が頼りです。日中でも、電気をつけないと怖いくらいです。実際怖かったです。
ただ、窓からの景色はやはり絶景で、光の反射の関係で、北方向の景色は綺麗に見えると聞いてました
北米などは、北向きが喜ばれると言うのはが本当だなと実感しました。
擁壁
崖地を造成しているので、気になるのは擁壁です。
なぜなら、ここを補強したり、作り直すと数百万の出費だからです。
ぐるりと、擁壁を確認しましたが、劣化しているようにな見えませんでした
しかし、将来にわたって、修繕費用が掛かることは覚悟しないといけません。
で、どうしたか
結論から言えば、見送りました。
理由は色々ありますが、1階の日当たりが一番気になりました。
ここに女房と赤ちゃんが一日暮らすイメージが湧きませんでした。
女房もそこは納得していたようですけど、大変なのはこれからです。
なぜなら今回見送った物件は、おそらくこれまで見てきた中で一番の物件なので
今後物件を探す際のハードルを上げてしまった事になります。
どうしても良かった物件を基準に比べてしまうんですね。
これはおそらく恋愛や結婚にも通じるものがあるのでしょう。
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