主婦でも大家さん の概要
著者の東條さちこさんが実体験元に漫画にしてます。
著者が中古のアパートを購入して、大家業を行う。購入から購入後のメンテナンスの苦労が書き綴られてます。
漫画なので読みやすいです。
読みやすのですが、読後感は清々しいという事はなく、むしろ生々しい不動産の現場に溜息が出ます。
ローンを利用
内容からすると10年以上前の購入でしかもほぼ全額ローンを組んでという内容です。
ローンの検討や悩みが、生々しく、これから不動産投資をローンでという方には良い資料だと思います。
一方で、イケイケの性格の筆者の行動に、読んでいる方はハラハラします。この行動力は真似できそうに無いので参考にはなりません。
大家の苦労
本の中で、空室、賃貸会社との軋轢、修繕の費用など次から次へと苦労が絶えない描写です。
これは決して大袈裟でなく、賃貸業を行う上での避けて通れない業務などだと思い知らされます。
この本からの教訓
詳しくは書かれてませんが、内容からすると、おそらく関東の外れの地方都市であると思われます。
決して不動産価格が高い地域ではなく、物件が安いので利回りは高いのかもしれません。
その分、一部屋の賃料も安く40000円程に思われます。
地方高利回りアパートの落とし穴
そうすると何が起きるかと言うと、維持費に利益を食われて、青色吐息の運営になります。
なぜかというと、安い価格のアパートでも高い都会のアパートでも、修理やメンテには定期的に同じだけ費用をかける必要があるからです。安い賃料で貸しているからと行って維持費が安くなる道理はありません。
地方の利回りの高いアパートでで維持費の見積もりを甘く見ていると、この様に苦しい経営になるということですね。
ローンの借り方
この筆者の場合、ほぼ全額をローンで購入されてますので、輪をかけて苦しいです。
本屋でもWEBでもアパート経営の話は成功体験ばかりが取り上げられてる気がします。
光の部分だけを見るよりこの様な生々しい体験談を読ませて頂き有難いです。
それにしても、10年以上前の話であれば、不動産は今よりもずっと割安であった頃で、大変お得な時期に購入されたラッキーな方だと思います。
それにも関わらずこれだけ苦労があるとすれば、これから新規に不動産投資をするのは如何程の苦労が待っているのでしょうか?
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